刀剣買取王

日本刀・刀剣・刀買取専門、刀剣買取王です

TEL:0120-840-858
刀工の作風
ソハヤノツルキ
ソハヤノツルギは静岡県静岡市の久能山東照宮蔵国指定重要文化財の太刀である。正式名称は茎に「妙純伝持ソハヤノツルキ ウツスナリ」と刻まれている。徳川家康の遺品で無銘ながら筑後国三池光世の作とされている。もと駿州駿東郡大岡庄宿(現静岡県裾野市御宿)発祥の旧族・御宿家の伝来で、御宿家の先祖が源頼朝より拝領という。御宿越前守政が豊臣方として、大阪夏の陣にて封死したあと、その猶子・源左衛門貞友は、おそらく豊臣方へついた罪を許してもらうためためにこのソハヤノツルキを徳川家康に献上したと言われている。徳川家康は死の前日、彦坂光正に命じて、ソハヤノツルキで罪人を試し切りさせた。切れ味が良く、土壇まで切り込んだと報告すると、たいへん満足し、徳川家康自ら素振りをして枕刀にした。家臣榊原靖久に向かい、「われ亡きあとは久能山に納めよ」と命じた。さらに臨終の日には、「西国の者どもは不安だから、切先を西に向けておけ」と刀を置き換えさせた。徳川家康死後、久能山の宝庫に納めらておいたところ、榊原靖久は夢の中で徳川家康に、「なぜ宝庫にいれておく、早く陣内に入れろ」と叱られたという逸話が残っている。刃長は2尺2寸3分(約67.6cm)、反り8分5厘(約2.5cm)、鎬造で表裏に棒樋に添樋があり、鍛えは板目肌。刃文は直刃に二重刃入る。帽子は小丸で茎に表「妙純伝持ソハヤノツルキ」裏「ウツスナリ」と刻まれている。ソハヤノツルキには元来、打刀拵が附帯していた。はばきは金無垢2重、切羽も金無垢の小刻み、柄は黒塗りの鮫着せ、藍革の篠巻き、目貫は赤銅、水鳥の銀色絵、縁は赤銅無地、頭は角の掛け巻、鐔は赤銅無地の円鐔、鞘は黒蝋色塗り、両櫃付き、金具はすべて金無垢、笄は赤銅魚子地に、金の剣巻龍の高彫、裏は金哺み、小柄は赤銅魚子地、金の昇り龍の高彫、裏は金哺み、小刀は宣長七郎作。下緒は紫組糸、内袋は白羽二重、外袋は紫地に亀甲紋の錦で、精好の裏付き、紐は真紅の組糸。蒔絵の刀箱に入っていた。
(写真:日本刀大鑑より転載)
(参考文献:日本刀大百科事典 福永酔剣著より転載・引用・抜粋)
大典太光世
大典太光世は「亨保名物帳」所載の国指定国宝の太刀で、現在も前田育徳会に所蔵されている。刃長2尺1分8厘(約66.1cm)、反り8分9厘(約2.7cm)、元幅3.5厘(1寸1分5厘)、先幅2.5厘(8分2厘)
元は足利尊氏よりの伝来と伝えられて足利家三宝剣の一つだったが、足利義昭が天正16年(1588年)に豊臣秀吉から1万石を与えられたお礼に豊臣秀吉に献上した。後に加州前田家の重宝となる。前田家の重宝となるまでの経緯は諸説ある。1つ目は、前田利家の息女・加賀殿は、阿野権大納言実顕の内室だった。その人が腫れの病にかかった時、それを治すため枕刀大典太光世として、阿野家に貸した。しかし、その効果もなかったので、死後、前田家へ返還したという。加賀殿は、初め豊臣秀吉の側室で、後に、万里小道大納言充房に嫁入りした。加賀殿の死去は、慶長10年(1605年)10月13日であるから。この話はそのころ、つまり豊臣秀吉の死後ということになる。しかし慶長5年(1600年)8月調べの「豊臣家御腰物帳」には、すでに記載を欠くことから、それ以前に豊臣家を出ているはずである。2つ目は、豊臣秀吉から徳川家康を経て、将軍秀忠に伝わっていた。秀忠の妹・珠姫は前田利常の妻であるが、それの娘がある「異病の頬ひ」または「邪気の頬ひ」に罹っため、それを払うため、将軍秀忠から大典太光世を拝借して、枕元に置いたところ、たちまち治癒した。さっそく将軍家に返したところ、再発したので、また拝借。快復したので返却したところ、またまた再発した。3度目は拝借に行ったところ、「もう返さなくてよい」と大典太光世を拝領することとなる。3つ目は、病気したのは前田利家の3女で、豊臣秀吉の養女として宇喜多秀家に興入れした人、拝領したのは豊臣秀吉からという説がある。前田家の伝来書にはこの3つ目の由来が記されていることからこの説が有力である。前田家では寛文9年(1669年)、本阿弥光甫に命じて、これに鬼丸拵をつけた。しかしハバキの裏にある桐紋を前田家の梅鉢紋に替え、目貫も梅鉢の紋にした。前田家では延享3年(1746年)の暮れ、藩主・前田宗辰が早世したため、弟の前田重熙が襲封すると、さっそく大典太光世を金沢から江戸に取り寄せた。若い前田重熙はすぐさま見たかったが、前藩主・前田宗辰が前年の暮れに亡くなったばかりで、喪服中だったため諦めた。「喪服中にはご覧出来ない習わし」と西尾隼人が遮ったので、さらばその由来を書い出せと命じた。それが「大伝太太刀小鍛冶薙刀記」と題する由緒書である。
(写真:日本刀大鑑より転載)
(参考文献:日本刀大百科事典 福永酔剣著より転載・引用・抜粋)

刀工の作風一覧に戻る
ご注意

必ず利用規約をお読み下さい
ご利用規約はこちら

    古物営業法により、買取取引をする際、次の方法でのご本人様確認、代金の振込をさせていただきます。
    身分証明書(運転免許証等(※2))のコピーを用いた取引の場合

  • 「宅配キット」送付先のご住所・簡易書留送付先のご住所と身分証明に記載されている住所が一致している必要があります。
  • 身分証明の名義と振込口座名義が一致している必要があります。
  • 以上全てが一致していない場合は、理由の如何にかかわらず、不一致の場合は一切お買取は出来ません。
古物許可番号
瀬下昌彦 東京都公安委員会許可 第30106150662号 / 株式会社丸英刀剣 栃木県公安委員会許可 第411070001878号

銀座丸英リンクバナー 刀販売コムリンクバナー バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」
加藤慎平刀匠